たっぷりと柚子を入れた冬至のお風呂
くりたです。
昨日は冬至だったのでゆず風呂に入ることにしました。
ゆず風呂の由来はゆず=融通が効く、冬至=湯治という語呂合わせだけでなく、香りの強いものは邪気を寄せ付けないといういわれがあり、ゆずは冬のものですから新年を迎える前に禊の意味も込められているそう。
現在ではゆずに含まれるビタミンCに美肌効果もあり、そのほかの成分で肩こりや腰痛、むくみにも効果があるのだとか。

かなり贅沢にゆずが入っているように見えますが、これ全部中身の果汁を絞った後の皮だけです。

しかも皮の部分を見てもらうとわかるように、かなり黒い斑点があってきれいじゃないです。
こういう見た目が悪いものは調理用には歓迎されないので、近所の八百屋さんではお風呂用としてかなり安く売られています。
今回は中ぶりのものが7つで250円でした。
ゆずの里、水尾
京都に水尾という町があります。
ここは日本最古のゆず栽培の土地とされていて、鎌倉時代からその歴史が始まっているそうです。
すごいですよね。ゆずのあのなんともいえないさわやかで上品でほんのり甘い香りは、時空を超えて人々に愛されてきたと思うと、今では日本を超えて世界でもその魅力が知られつつあるということも納得です。
京都ではゆずはいわば地元の果物なので、このお風呂用などのB級品も出回りやすいのかもしれません。
B級品と言っても見た目がよくないだけで品質には問題ないので、果汁は普通に調理用に使うことができます。お風呂には果汁を絞った後の皮だけを入れますが、たくさん入れた方がもちろん香りが良いので、今回は贅沢に7個分全部を入れました。
素晴らしい香りに包まれて入るお風呂は本当に最高で、いつまでも入っていたいと思いますが、ふやけすぎるので後ろ髪引かれながら適当に切り上げました。
お風呂のあとはゆずドリンクであったまろう
お風呂から上がったあとは、ゆず果汁にはちみつを入れてお湯で割ったゆずドリンクを楽しみます。
韓国の柚子茶だと皮ごとマーマレードのように甘く煮たものをお湯で割りますが、果汁だけでもなかなかおいしいものです。
果汁は最初に電子レンジでゆずを丸ごと少し温めてからにすると、簡単に無駄なく絞ることができますよ。
ちなみにお風呂に入れるのはかすが出にくいように、スプーンで果肉をくり抜いて皮だけを入れるようにしました。

冬至の農作物といえば、ゆずの他にかぼちゃがあります。
年中行事に倣うならかぼちゃを小豆と煮たいとこ煮が本当はいいらしいのですが、晩ご飯にはかぼちゃ、海老芋、大根、人参を蒸したものにドレッシングをかけたものを食べました。
ドレッシングは、お湯で戻したドライトマトにレモンオリーブオイル、生粒胡椒、イタリアンハーブミックス、お塩を入れ、よくシェイクしてとろりとしたクリーム状にしていますが、予想以上においしかったです。蒸すという調理法は、簡単で野菜の甘味がよく感じられるのでかなりよくやります。
それに根菜は身体を温める作用のあるものが多いので、最近のように寒い日にはぴったりですね。

余談ですが、お風呂に入れたゆずはまだもう少し有効成分が残ってると思うので、いったんお湯から引き揚げて、お風呂場の床に広げて少し乾かして、また今晩も楽しむ予定です。