クジラは春菊とも相性良し。たっぷり食べて大満足

自宅ごはんを中心に、まあまあ幅広いトピックを扱うくりたです。

本日のメニュー

・ごま豆腐
・イワシクジラの刺身、たっぷり菊菜と水菜新芽
・じゃがいものクリームチーズ和え漁師風?

今日は再びのクジラです。

IWCから脱退したものの、日本でのクジラ食はもはやフレンチのジビエ以上にニッチな存在となってしまっています。恐らく商業捕鯨を再開しても需要がなくては意味がないということで日本政府と日本捕鯨協会が働きかけているのでしょうが、店頭に「クジラあります」のコーナーがスーパーやデパートにちらほらできているのを目にします。

見かけるのはミンククジラとイワシクジラで、どちらも調査捕鯨対象だったクジラです。

売られているクジラは基本冷凍なので、脱退前に捕獲して保存しておいたものではないかと推測しますが、もちろん冷凍焼けの風味もなく本当にマグロとお肉のちょうど中間のようなしっかりとした食味があります。今回いただいたのは前回同様イワシクジラです。

刺身だけで食べても良いのですが、かなりしっかりした味なので今回はたっぷりの野菜と一緒にいただくことにしました。たっぷりというよりは野菜にクジラが埋もれているような状況ですけども。

いきつけのみどりなすさんで古くなりかけた水菜のベビーリーフを大量にいただいたので、それを一気にやっつけるのと、肉に負けないよう春菊を合わせました。この春菊もみどりなすさんでいただいたものですが、葉が肉厚で実にしっかりとした香りがあっておいしいんです。クジラ肉との相性もよくて、生姜醤油をつけながら食べるといくらでもお腹に収まっていきそうです。

ごま豆腐は精進料理の要!クジラは明らかにお肉ですが

ごま豆腐は普通に市販されているごま豆腐なので、特別ご紹介はしませんが、ごま豆腐といえば精進料理の代表選手ですね。現在日本で野心的な精進料理の第一人者である棚橋俊夫さんのお仕事を近くで拝見する機会があったのですが、彼が作られる料理の根幹はごまでした。料理を始める段階で、まず2、3時間かけて大きなすり鉢でごまを擦っておられ、滑らかに刷り上がったペーストは、ごま豆腐になったり、ごま和えになったりと様々に応用されて変幻自在。できあがったお料理はどれもが丁寧かつ果物なども取り入れて独創性が高く、やわらかいけれど印象に残るおいしい品々でした。現在はお店などは構えず出張料理をされているようなので、なかなか気軽に味わえる機会はなさそうですが、またご縁があればぜひいただきたい素晴らしいお料理だったと記憶に残っています。

今回クジラ肉なので全く精進ではなく殺生料理ですが。

精進料理の方にお伺いすると最初はお肉への欲求がやはり断ち難かったりしても、だんだん自然にお肉を食べたいと思わないよういくのだとか。身体が慣れていくのでしょうか。元々日本人は菜食に長らく親しんでいたせいで腸が長くなっていると、肉なしにも自然となれやすかったりするのかもしれませんね。

なめろう風?クリームチーズとオイルサーディンもオツなもの

棚橋さんの独創的な料理には叶いませんが、和え物はかなり独特なものを作ってみました。

なめろう的じゃがいもの和え物と言えるでしょうか。じゃがいものクリームチーズ和え 漁師風です。

トッピングはクジラと同じく春菊です。

この和え物はなかなか変わってます。冷蔵庫に使いかけのハーブクリームチーズとオイルサーディンがあったので、早く消費せねばと使ってみました。クリームチーズはよくスーパーにもあるブルサンのガーリック&ペッパーよりも穏やかな感じ。写真を撮りそびれたので公式サイトから画像を拾わせてもらいましたが、TARTAREというフランスのブランドで、よく成城石井などではオードブル用のチーズが売られています。

このクリームチーズはブルサンよりもガーリックが穏やかなので、日本人向けだなと思うのですが、やはり日本参入の歴史の違いからかブルサンの方が売れているようです。

さて、今回は千切りにしてシャキシャキと歯ごたえが残るくらいにさっと茹でたじゃがいもに、このクリームチーズを大量に、オイルサーディンも残っていた8尾分をオイルごと投入、魚臭さと缶臭さを押さえるのにレモンをたっぷり絞って風味づけにお醤油を数滴垂らし、ゲランドの塩の粒塩と白胡椒を加えてささっと和えてできあがり。

レモンを控えめにすると魚っぽさが濃くて野趣溢れ、たっぷり加えると洗練された感じに仕上がります。

トッピングを今回は春菊にしましたが、ディルなどに変えると洋風のサラダになります。

割と思いつきで作ってみた組み合わせですが、じゃがいものカットの仕方を変えてみたりしても食感が変わって楽しめそうです。