自宅ごはんを中心に、まあまあ幅広いトピックを扱うくりたです。

京都でしかあまり売られていないらしい「魚そうめん」

今日のメニューはこちら

・魚そうめん
・九条ネギの和風ナムル
・ぶりの照り焼き
・えのきのトマト汁

この日は冷蔵庫のものをある程度片付ける目的でしたが、ちょっと一品足りないなということで、Izumiyaに立ち寄って見かけた「魚そうめん」。

京都の人は概ねみなさんご存知ながら、京都以外には実はあまり知られていないらしい一品ですが、要はそうめんのように細く作ってあるかまぼこです。

そして何故か必ず白と緑のセットで売られています。

原材料に何か特別なものが入ってるわけでもないので本当は年中あっても良いのですが、どのかまぼこ屋さんでも初夏から晩夏までの夏限定として売られています。単なる見た目の涼しさゆえ。でもその見た目というのが案外とても大事なんですよね。

京都はおそらく他の場所に比べても季節感に敏感なところです。茶の湯が発達していることと関係があるのかもしれません。若者はそれほどでもありませんが、季節感がないことを殊の外嫌う年配の方が多いようで、よく会話の中で「今年の◯◯は早い」とか、遅いとか交わされています。

かまぼこをそうめん状にするのはなかなか手間だと思うのですが、確かにこの形と色とで普通のかまぼこよりもずいぶん涼しげに見えます。もしかしたら京都の暑い夏の時期は食欲が落ちて、なかなか塊の肉や魚などを食べたくなくなるのを防ぐために、実はかまぼこでも見た目がそうめんのようだと涼感があって食指が動くだろうという工夫の表れなのかもしれません。実際「魚そうめんがすごく好き」という人にちらほら会うことがあります。

確かに同じボリュームの板かまぼこよりも、魚そうめんの方がずっとのどごしが良くて食べやすそうに見えますから、これも京都の知恵なのではないでしょうか。

トマトは出汁と相性良し!温かくても冷やしても。

今日の献立ではこのトマト汁がヒットです。

以前形の潰れたトマトを安く大量に買い込んだとき、保存用にと火を通してトマトピュレにしておいたものをそろそろ食べないといけないなということでつくってみました。

お味噌汁の具に案外トマトが美味しく、ベトナムにカインチュアというトマトの酸っぱいスープがあるのですが、それが大好きなのす。トマトは出汁と相性が良さそうなので、トマトピュレを出し汁でのばして、酢で少し酸味を足してみました。余っていた生姜も千切りで少し入れて、ピリッとアクセントのある味にしてみましたが、これがかなり美味しくて大成功。今日は暖かいお汁にしましたが、夏場はスペインのガスパチョのように、冷たくしても良さそうなので、もっと暑くなったら天気の良いお昼などにいただいてみようと思います。