自宅ごはんを中心に、まあまあ幅広いトピックを扱うくりたです。
和風の料理もワンプレートで
本日のメニュー
・銀だらの西京焼き ・ほうれん草と桜えび、山椒オイル風味 ・グリーンサラダ、行者にんにくの醤油漬けドレッシング ・ヤングコーンの蒸し焼き

和風うまみづくしワンプレートです。
おいしそう!いやおいしかったのです。
最近ではすっかり高級魚になってしまった銀だらは、先日北海道に行った際に叔母が西京漬にしてくれて、冷凍しておいたものを焼きました。
良い飴色に焼けています。銀だらは、たらのコポコポ身離れの良い感じに、きんきの甘い脂がたっぷり乗った味がミックスされていて、本当に美味しいです。
そのものの味は割とあっさりしているので、西京漬のような味をつけても自然に馴染んでくれて使いやすい魚です。

コーンであってコーンでない、やさしい甘味
ヤングコーンは昔は瓶詰めにされた水煮くらいしか売っておらず、サラダなどに彩りを添えるための単なる付け合わせ野菜だったと思います。それが最近では生で以前よりも大型のものが出回るようになってきました。

見かけもとうもろこしのさやと似てはいますが、あのつぶつぶした身は未熟なのではなくて、あれが最終的に熟した姿なんですね。子供の頃は熟してないとうもろこしだと思っていましたが、全然違う野菜だったのでした。
食べ方は色々あるでしょうが、私のオススメは断然「焼き」です!実の上にはみ出しているひげ根や歯の部分をむしって、そのままオーブンで焼いて蒸し焼きのような状態にすると、甘味と旨味がぎゅっと凝縮されて、ヤングコーンの素材の味そのものを存分に楽しむことができます。今日はオリーブオイルと塩、白胡椒でちょうどアスパラのような食べ方です。
もしも、全部皮をむしってとうもろこしみたいに茹でていたわ、という方がいらっしゃったらぜひこのさやごと焼く方法を試してみてください!

北日本の味覚、行者にんにく
行者にんにくは北日本の春の山菜です。細いネギのような姿ですが、にんにくに似た香りがあり、ネギと同じようなねっとりとした食感と甘味があります。
こちらも長らくあまり全国的には知られていなかったと思いますが、最近はおかきなどお菓子の風味づけなどに使われることもあるので、認知度が高まってきているように思います。
私は北海道のお菓子メーカーであるホリの「じゃがいもコロコロ」というおかきが大好きなのですが、中でも行者にんにく味が一番好きです。にんにくほど香りは強くありませんが、コクがあって本当に美味しいです。
本当にいっときしか生を収穫できないので、よく醤油漬けにしてご飯のおともにされることが多いです。今回も醤油漬けを刻んでオリーブオイルなどと合わせてドレッシングにしました。
かなり食べ応えがあるのでドレッシングというよりはソースと言ったほうが良いかもしれません。生野菜の和え物的感覚で箸が進みます。特にトマトと合わせるとまるで昆布の旨味のようなものが感じられて新しい発見がありました。

小さいのに大きい旨味、色も心を弾ませる桜えび
最後に桜えび。こちらは好きですがなかなか高級なので、年に1、2回しか買いません。
今回は閉店近くで半額になっていたので買ってみました。桜えびはなかなか割引販売されないので、半額は貴重です。
小さくて親指の爪の大きさくらいしかありませんが、びっくりするくらい旨味が詰まっています。色もきれいなので、よくそれを活かすためにキャベツと合わせてパスタの具として紹介されていますね。キャベツの甘味とよく合います。
でも今回はちょっと趣向を変えて、桜えびの旨味は残しつつさらに複雑な味わいをということで、山椒オイルで風味づけをしてみましたよ。

茹でたほうれん草に山椒オイルとほんの少しの生醤油をたらして和えて食べます。
変わりナムルのような感じですね。
色のコントラストが効いていてきれいです。
どの料理もひとつひとつ別のお皿に盛っても良いですが、ワンプレートに盛ると和風なものばかりですが、いわゆる和食とはまた違ってカジュアルで若々しい感じに見えますね。
盛り付けもおいしさのひとつ
今回はカラフルな食材が多いので、モノクロの落ち着いたお皿に盛っても地味にならず落ち着いているけれど、ちょっとシックでおしゃれな感じに見えます。
盛り付けというのは、料理の演出法と言えると思います。
料理そのものを素材としてどんな風に見せたいか、サラダなら平べったく薄く盛るのかこんもりと山のように盛るかで受ける印象がガラリと変わりますよね。
このお皿は以前の記事でも紹介したアラビアのパラティッシのモノクロバーションです。本来はこのお皿の上にさらにカラフルなイエローやパープルのパラティッシの小さいお皿を重ねて、演出用に使ったりすることが多いようなのですが、普通の家庭ではお皿にお皿を重ねるなんてフレンチレストランみたいなことはあまりしませんよね。
こんな風に色とりどりの料理を集めると十分に華やかで楽しい雰囲気になるので、大量のサラダを盛ったり、何人かで取り分けるパスタの大皿として使うと、おしゃれになるのでお薦めです。
料理は仕上げまでが料理と思って、食べておいしい、見ておいしい、を心がけたいです。