自宅ごはんを中心に、まあまあ幅広いトピックを扱うくりたです。

続けるうちにわかること

本日のメニュー

・じゃがいものジェノベーゼ
・冷製トマト、出汁風味
・冷しゃぶラー油ソース

湿気が上がってきているせいか、何となくメニューに夏らしさを感じることが多くなりました。

ブログ開設から約3ヶ月ですが、ごはん作りについては今までよりも手が込んだものを作るようになったとか、逆に手抜きになったとかいうことも感じません。

ただ、備忘録のように日々のごはんのことを綴っていることで、改めてわかることがあるものだなと思い始めています。

例えばメニューのこと。

日々その日の気分や思いつき、あるいは冷蔵庫の残り物で作っているので、一週間の献立を立てて買い出しをするということはありません。けれども俯瞰してみるとやはり旬のものを中心に買うことが多いので、意識しなくても季節ごとの移り変わりがありました。

ブログを始めた時と今とでは野菜がかなり入れ替わっているし、味付けも最近の方がややスパイシーだったり酢を使ったりする強めの味が増えているようです。

別にどうということもない変化といえばそうなのですが、無意識にこれらが起こっているのだと客観的に理解することで、こんなに何でも売っていて手に入るような世の中だけれど、無意識のうちに自然のサイクルの影響を受けているのだなあと思います。

自分のことをそんなに客観的に観察する機会というのは多くないので、そういう意味では少し俯瞰的に見られるというのは新鮮な思いもあり、生活や身体のことを考えるきっかけになりますね。

冷製トマトはうまみ×うまみのやさしいおいしさ

前菜風のトマトです。一見トマトに青じそを乗せただけに見えますが、実はまあまあ手間がかかっています。

夏のデパ地下や居酒屋などで時々あるトマトの出汁浸しを作ってみました。

味を整えた出汁に湯むきしたトマトを入れて味付けして、数時間冷蔵庫で冷やします。

ひたひたの出汁に丸ごとのトマトをお鍋で作ろうと思うと相当な出汁の量が必要になるので、ここここは一工夫して、ジップロックなどのチャック付きビニール袋にトマトを入れて、上から出汁を注ぎます。冷蔵庫に入れて時々向きを変えてあげると満遍なく出汁がトマトにいきわたります。

入れる出汁は割と熱々のものを使った方が早く味がしみますが、トマトの表面がちょっと崩れがちにはなります。お店で出すわけではないので、家なら全然問題ない程度ですけども。

出汁は割とトマトから水も出るので、濃いめに味を整えておいた方が良いようです。

トマトはドライトマトでわかるように実は結構うまみのある野菜なんですよね。三大うまみ成分のうち、グルタミン酸ナトリウムが豊富です。うまみ成分は別のうまみ成分と結び付くと、何倍にもうまみが増します。

このお料理はカツオと昆布の出汁を使っているので、カツオのイノシン酸と出会っておいしくなるんですよね。昆布もトマトと同じグルタミン酸ナトリウムなので、すでに出汁自体がおいしいのですけど。

盛り付けに千切りの青じそをたっぷりのせて。赤と緑のコントラストがイタリアンではないですが、イタリアンカラーできれいで食欲をそそります。

ひんやりしてうまみがたっぷり増したトマトは、口に含むとじわぁっとやわらかく繊細なうまみが広がって、何ともいえない美味しさです。

器に入った出汁にもトマトのうまみが溶け出しているので、こちらも全部飲み干します。

今日はこれだけで食べましたが、もう少し出汁の味を強くしておいてそうめんのめんつゆとして食べても、さわやかで良さそうです。

トマトの周りにぐるっとそうめんを盛り付けると、彩りも夏らしくてきれいなんじゃないでしょうか。

雲白肉風冷しゃぶも夏らしさ満喫メニュー

合わせた他のメニューは、初夏のお家コースメニュー、ガスパチョ、ジェノベーゼで作ったジェノベーゼソースを茹でた新じゃがにのせたシンプルなものと、冷しゃぶです。

ジェノベーゼソースはお肉でも野菜でもパスタでも、結構何でも合うので作ったソースはどんどん試してみると楽しいです。もちろん冷製トマトに青じその代わりにのせてもおいしいと思います。そのとき出汁はカツオと昆布の和風だしだと落ち着いた風味でこれはこれで良いのですが、コンソメに変えてもいいですね!

冷しゃぶはポン酢でさっぱり、というのが定番ですが、ちょっとパンチを効かせたかったので、家にある沖縄の辺銀食堂の食べるラー油が食べたかったので、こちらを利用して。

適当にさっと茹でた野菜の上に、茹でて氷水でさっと冷やした豚の薄切り肉をのせたら、食べるラー油をたっぷりかけて、醤油とコショウで味を整えたら出来上がり。割とお醤油はたくさんかけないと薄まってしまいますが、食べながら味の調整ができるメニューなので気軽です。

豚の薄切り肉とラー油の組み合わせは、中華料理店で時々ある雲白肉と同じ組み合わせなので合わないわけがありません。私はこの雲白肉が大好きなんです。これもお店だと盛り付けが華麗で難しそうに見えますが、そんなに難しくないのでそのうち紹介したいと思います。