自宅ごはんを中心に、まあまあ幅広いトピックを扱うくりたです。

30分で晩ごはん、という時間

本日のメニュー

・あさりと冬瓜の酒蒸し
・豚と野菜の黒酢炒め
・台湾風オムレツ

相変わらずまあまあプライベートでの調べ物が多いので、なるべく食事に時間をかけず、さりとて出来合いのものが続くと何となく身体は太っても心が痩せる気がするので、料理はしたい。ということで、自分にタイムトライアルを課してごはんを用意することにしてみました。

基準は調理時間30分です。

30分というのは長いようでもあり、短いようでもありますね。「オレンジページ」などでも30分で晩ごはんというようなタイトルを時々見かけるので、おそらく平均的な家庭としては30分はそれほど長くなく、手早く料理ができたと感じられる時間なのではないかと思います。

もちろんレトルトカレーを温めて、ごはんにかけたら食事の準備完了。ということであれば、レトルトを温めるためのお湯を沸かす時間を考えても、せいぜい15分かかるかどうかというところですが、もちろんそんな意味ではありません。

きちんと調理をして複数のおかずがある状態を30分で作れるか。

手早い料理は事前の手順のイメトレが大切

買い物時点では何となくメニューは頭の中に考えておく必要があります。

その上で、どのような手順で作るのが効率的かなども料理を始まる前にあらかじめイメージして無駄な時間を省く工夫も必要です。

まずは台湾風オムレツです。近年の台湾旅行人気がすごいので、食べたことのある方も多いと思いますが、オムレツの生地に切り干し大根を混ぜ込んで、焼き上げたものに少し甘辛のあんをかけるという料理。ほんのり甘くて素朴でやさしい味が持ち味です。

切り干し大根が必要なので、これを戻す必要があります。

家に戻って手を洗ったらまず切り干し大根を小さなボウルに水を入れて戻します。細い通常のものだと10分もすれば大体使える感じになります。

水につけたら放置なので、その間に次の料理である豚と野菜の黒酢炒めに取り掛かります。

コンロフル回転。焼く、あげる、煮詰める

野菜は油通しでほぼ火を通しておきたいので、天ぷら鍋を温めつつ、豚肉の細切れを食べやすい大きさにザクっと切り、黒酢あんにするために豚肉に醤油やお酒、塩コショウなどで下味をつけたあと、片栗粉をまぶしておきます。次に野菜を適当に切り終えた時にはすでに油が温まっているので油通し。

その間にもう切り干し大根も戻ってふっくらしているので、水をぎゅっと絞ってそこに卵を割り入れて混ぜます。丁寧にするなら別のボウルに卵を割り入れてよく混ぜてから切り干し大根を投入しても良いと思いますが、水を切った切り干し大根に卵を割り入れて混ぜるということでも何ら問題なくちゃんと混ざります。そこに塩と砂糖、ちょっぴりお醤油を入れてオムレツのタネは完成。フライパンを熱してタネを入れて火を通します。

その作業をしているうちに黒酢あんかけ用の野菜の油通しが済むので油から引き上げ。

台湾風オムレツにかけるためのあんの材料として、別の小さなお鍋に水溶きカタクリを作って、そこに醤油や砂糖を入れて下味を完成させたら、火をかけて焦げ付かないように適宜かき混ぜつつ煮詰めてとろみを出します。

オムレツの片面がほぼ火が通ったらひっくり返して2、3分でオムレツ自体は完成。お皿に盛り付けします。

オムレツのフライパンにはまだ油が少し残っている状態なので、そこに黒酢あん用の下味をつけた豚肉を入れて火を通します。8割火が通ったら油通しした野菜を入れて軽く混ぜ合わせ、そこに黒酢を適当に入れて、砂糖もまぶしてもう一度フライパンの中で混ぜ合わせて、酢の水分を飛ばします。

最後にダッシュであさりと冬瓜の酒蒸し

黒酢あんとは別のフライパンを熱します。熱する間に超特急で冬瓜を一口大にカットして、生姜をたっぷり千切りに。フライパンが温まったら、砂抜きされているあさりと冬瓜を全部入れて、上に生姜を散らして塩も少し振り入れ、料理酒を適当に入れて蓋をします。

その頃には冬瓜カット中あたりで火を止めておいたオムレツ用のあんもできているので、すでにお皿に盛り付けたオムレツにたっぷりかけて台湾風オムレツは一丁あがり。

同時に黒酢炒めの方も酢の水分が飛ぶと同時に豚肉に絡めた片栗粉が全体的にとろっ、つやっという感じに広がっているので、お皿に盛り付け。

最後にあさりと冬瓜を蒸し焼きしていたフライパンの蓋を開けると、あさりの口も開いて冬瓜も半透明になって出来上がりです!

ここで時間を見ると34分経過。4分オーバーしてしまいましたが、誤差として許せる範囲です。

ジャジャーン!結構立派な中華風3品の出来上がりです。

料理している間はとにかく集中して無駄なく動かないといけないので結構疲れますが、実際これだけを30分ほどで作ったという達成感は大きくて満足です。

味見をする間もなく作ってしまいましたが、全体的には良いバランスの味になりました!

毎日これくらい集中して料理するのは、かなりの緊張感を強いられるのでやらないかなーと思いますが、3品ともある程度手をかけて作る料理なので、しっかりやればこれだけできるという体験が自分に積み上がるので何だか自信もつくような気がしました。

日常的に30分料理をするのであれば、一品はもっと簡単なものでも良いかなと思います。冷奴とか、常備菜として作っておいたきんぴらとか煮物とか。常備菜ってやはり一度にある程度作って数日そのままで食べられるというのがとっても便利ですよね。

今度は常備菜をまた色々作って手軽で手抜きではない晩ごはんのレパートリーも紹介していこうと思います。