自宅ごはんを中心に、まあまあ幅広いトピックを扱うくりたです。

ふんわりやわらか旨味パラダイス

今日のメニューはこちら

・おからと鶏ミンチの煮物 山椒オイル添え
・ゆり根の卵とじ
・ベトナム風すずきのトマトスープ

昨日テレビを観ていたら干ししいたけの魅力を紹介する番組をやっていました。

もろにその影響を受けて干ししいたけが食べたくなり、おからをたいて食べることにしました。

「たく」というのは関西、特に京都で「煮る」ことを指します。よくおばんざいやさんなどに行くと、メニューによく「◯◯のたいたん」という言葉が踊っています。たいたんとはもちろん土星の第六衛星タイタンではなく、◯◯を煮たものです。「たく」という言葉はこのように活用もされています。

おからは多分10年くらい前までは、あまり若い人たちに見向きもされず、年寄りが食べるものというようなイメージだったと思いますが、最近のスローフードやロハスなどの影響で昔より注目されているのか、売っているのをよく見かけます。

結構足が早いので敬遠されていたということを鑑みてか、豆腐メーカー各社も乾燥おからなる手軽に利用できる商品を出していて、以前より手が出しやすくなったような気がします。

もちろん乾燥おからも悪くないのですが、やはり味わい深いのは加工していないお豆腐屋さんで売られているものではないかなあと思います。

足が早いと言っても冷凍すれば1、2ヵ月は大丈夫だし、冷凍する前に薄く延ばして板状にしておけば使いたい分だけ割って使えるので、結構便利です。

今日のおからはベトナム風トマトスープと合わせるので、純和風でなく黄色のパプリカを入れたり、出汁をカツオではなく野菜スープにして、付け合わせにサニーレタスを添えたりしてみました。

おからはぐんぐん水分を含むので、やわらかくたくと口に含んだ時にふわぁ〜っと出汁やスープの旨味が広がって何とも言えない美味しさです。

豆腐を作った後のカスでしょうと言う人がいますが、それはおからのすごさの真髄をまだご存知ではないのでしょう。残念なことです。

酸味が食欲そそるトマトスープ

一緒に合わせたベトナム風トマトスープ。

ベトナム料理はすっかり日本でもお馴染みになりましたが、こちらは私が大好きなホーチミンのカインチュア(「酸っぱいスープ」の意)です。白味魚のあっさりしたコクが爽やかな酸味とあいまって食欲をそそります。

酸味はトマトだけではなくて、ホーチミンではタマリンドを使うのですが、ハノイ出身の友人はキクラゲに煮た食材を紹介して買ってきてくれました。名前は忘れてしまいましたが、今回はそれをお湯で少し煮ていますが、結構酸っぱくなります。

京都は連日30度近くなり、もうすっかり夏に近づいたなあという感じで、ますます酸っぱい料理が恋しい季節に突入です。

たくさん作ったら密封ビンでストック

今日はおからをたくさん作ったので、weckの密封ビンでストックを作りました。

これでしばらくはいつでも常備菜としておからを食べられます。