自宅ごはんを中心に、まあまあ幅広いトピックを扱うくりたです。

お塩を糠ニシンで代用すると、一味違うニラ玉に

本日のメニュー

・新ショウガの炊き込みごはん
・ニラ玉、糠ニシン風味
・玉ねぎとしめじのお味噌汁
・きゅうりの酢の物

糠ニシン、ご存知でしょうか。北海道独特の食べ物です。

塩を大量に入れた糠床に生のニシンを漬け込んだ、文字通りニシンの糠漬けで、かなり塩辛いです。

おそらく昔は各家庭で作られていたのではないかと思いますが、ニシンを丸のまま糠床につけようと思うとかなり大きな入れ物が必要なので、核家族化が進んだ現代ではそんなに大量に糠ニシンをつけても食べられないという事情のせいか、現在では作るものではなく買うものになっているようです。

糠ニシンは糠を洗って落とし、少し塩抜きをして焼いて食べたり、酢漬けにしたりすると美味なのですが、私は時々調味料として愛用しています。

糠を洗った時点では、かなり塩辛く、その塩辛さはアンチョビ程度です。

アンチョビが炒め物や煮物に入れると美味しいコクが出るのと同様、糠ニシンも煮物や炒め物にお塩の代わりに入れると、「う・・・うまい!」と感嘆の声が漏れてしまうくらい旨味がアップするのです。

今回はニラ玉を作る際、お塩は使わず細かく刻んだ糠ニシンと胡椒のみで味付けましたが、発酵食品独特の微妙な甘さと奥行きのあるコクが、自分で言うのも何ですが絶品です。

さわやかな新ショウガときゅうりの酢の物でさっぱり

ニラ玉がくどい訳ではありませんが、かなり複雑でコクのある味になるので、バランスをとって他の料理はさっぱりいただけるように、きゅうりの酢の物と、今だけの旬の新ショウガをたっぷり炊き込んだごはん。

新ショウガは年中売られている熟成させたショウガに比べると、辛味がマイルドでさっぱりしているので、たくさん食べられます。

私が特に好んでいるのは薄く切った新ショウガの天ぷらですが、この炊き込みご飯もかなりいけます。口の中にさわやかな辛味がかけぬけて、特にこれからの梅雨のジメジメとした気候の時には、こうしたさわやかな食味は食欲をかきたてるのに一役買ってくれます。