自宅ごはんを中心に、まあまあ幅広いトピックを扱うくりたです。

今日はこれさえあればドレッシングが一挙におしゃれで美味しくなるというマスタードを紹介したいと思います。

ヒルファームのスパイシータスマニアマスタード

多分10年くらい前に、時々行くワインショップでたまたま見かけた調味料です。

それまでマスタードと言えば、アメリカンドッグやポテトにつける真っ黄色いにゅるにゅるのものか、せいぜいマイユやポメリーなどスーパーかデパートにあるいわゆる粒マスタードしか知りませんでした。

粒マスタードと言いつつ、よく見かけるのは半分くらい潰してありますよね。

これはマスタードシードが潰さずにそのまま入っていて、あらかじめワインビネガーやはちみつなどで調味され、たまりを使ってあるのが特徴です。たまりとはいわゆるお醤油のたまりです。

タスマニアでも”たまり”という概念が製品化するほどポピュラーなの?と驚きましたが、まずはこんなのみたことない調味料だなと、好奇心で買い求めました。

お店の方がそのまま食べても良いし、ドレッシングなどに使うのもオススメと言われていたので、まずは瓶を開けて試食。

口の中で弾ける衝撃食感

ううーむ・・・、こ、これは今まで体験したことのない新食感!!!口の中がスパークする!!!というのが最初の印象でした。

生のマスタードシードは直径1mmほどの大きさで、表面はほんの気持ちだけぬるっとしていて、調味液のビネガーの味が最初に舌を刺激、とはいえはちみつなどでマイルドに仕上げてあるので刺すような感じではなく、それ自体としてすでにドレッシングでは?というお味。

マスタードの粒を歯で噛み締めてみると、プチっと音がするほどの弾力でとてもユニークです。

そのままでも前菜のひとつとして成立してしまいそうな存在感のある調味料で、コールドビーフや茹で野菜にちょこっと添えるというだけでも、なんだか見た目がおしゃれになるのですが、ドレッシングに混ぜ込むことで、サラダを噛みしめる楽しみがさらに追加され、初めて食べた人は間違いなく「何これ!面白い!」という反応を示してくれるので、料理のエンタテインメント性がぐぐっと高まります。

よくとんぶりが「畑のキャビア」と称されますが、こちらは「スパイスのキャビア」と呼ぶに相応しい。

スパイスのキャビアはどんな素材も輝かせる

柔らかくシャキシャキしたベビーリーフ、ちょっとどっしり感のあるマッシュポテト、はたまたカルパッチョやお肉など様々な素材と合わせても、こんなに小さな粒なのに存在感をなくさない力強さがあり、素晴らしい輝きを放つ宝石のようなマスタードです。

ヒルファームブランドとしては、今回ご紹介しているスパイシーの他に、マイルドグリーンペッパーといわゆる半分潰した粒マスタードがありますが、衝撃的に美味しいのはやはりこのたまりの入ったスパイシーかなと思います。調味液の具合がこの大粒のマスタードの良さを引き出しているのではないでしょうか。

近年はヒルファーム以外でもこうしたマスタードシードを丸ごと使った調味料がいくつか出てきているようですので、またそれらも機会があれば試してみるのも楽しいかなと思っています。