心まで華やぐ満開の桜

くりたです。
桜の開花宣言は、京都は3月21日あたりということですが、早咲きの桜はすでにちらちらと咲きだしています。週末には一条戻り橋の一本の桜がすでに満開。濃いめのピンクが美しく、かわいらしく、道ゆく人々も思わず足を止めてスマホで撮影する人が跡を立たず、でした。私もパチリ。心が塞ぐニュースが日々届けられますが、お花は心にも花を咲かせてくれますね。

即席ポタージュは、昆布塩でうまみを加えて
本日のメニュー
・とうもろこしのポタージュ ・ビーツとヨーグルトのサラダ ・ラムと野菜炒め、パクチー添え

簡単なメニューです。和なのか洋なのか、アジアンなのか、渾然一体となった今晩の食卓です。

とうもろこしのポタージュは、説明しようもなくポタージュですが、これめちゃくちゃ簡単なのです。
豆乳に北海道物産展などでよく売られているとうもろこしのフレークをドバッと入れて、温めて塩胡椒で味を整えるだけです。私は牛乳を普段飲まないので豆乳ですが、牛乳の方がよりコクがあっておいしいかなとは思います。コンソメなどを入れていないのでシンプルな味になります。今回は気持ちコクを高めるためにお塩を昆布塩にしました。昆布塩は市販のもので、羅臼昆布と魚醤がお塩に加えられていて、確かに昆布と魚醤両方の香りのする、とても甘みとうまみが強くておいしいお塩です。すでにかなり使っているのであまりきれいな写真が取れませんが、ご参考に。テーブルソルトとても優秀だと思います。

ビーツを使うとすべての料理がラブリー&ポップに!

こちらはビーツのヨーグルトサラダです。ヴィヴィッドでかわいい色ですよね。
ビーツはまだそれほど日本で市民権を得ている野菜ではないらしく、初めて知ったという人もまだまだ多いですね。
代表的な料理はロシア料理の筆頭株ボルシチです。召し上がったことのある方はこの料理が結構赤が強いと思われたかと思います。トマトもたっぷり使うのですが、ボルシチ特有の暗赤色はこのビーツによるところが大きいです。
生の野菜を見るとかぶの仲間のようなんですが、実はほうれん草の仲間なんです。なので、栄養も鉄分がたっぷり。他にもビタミンや食物繊維も含まれていて栄養価の高い野菜だそうです。ロシア料理に使われていることでもわかるように寒いところで育つ野菜で、日本での旬はもちろん冬です。季節的にはもう終わりのところ、今年はこれで最後かなと、行きつけのみどりなすさんで国産ビーツを買いました。
基本はスライスして生で食べるか、茹でて下ごしらえしてから食べます。茹でると舌触りが滑らかでかなり甘みがあっておいしいです。赤い色素が強いので、合わせた材料もすべて染まってしまうので、いわゆるインスタ映えする野菜ですね。
下の写真は何年か前、まだブログを始める前に作ったビーツのポタージュの仕上げにサワークリームを加えたものですが、スープ皿の中にバラが咲いたようでとてもフォトジェニックですよね。

私は結構好きな野菜ですがまだどこでも手に入るわけではないので、八百屋さんでビーツを見かけるとテンションが上がります。
今日はその茹でたビーツをヨーグルトで和えて、塩胡椒で単純に味を整えました。ヨーグルトがピンク色に染まってかわいいです。器はフィンランドの有名なガラス器ブランド、イッタラの代表的なカステヘルミという水のしずくをモチーフにしたシリーズですが、フィンランドに行った時はお惣菜やさんにビーツを使ったサラダがとてもたくさんの種類並んでいて、「ここはビーツ天国か?」と興奮しました。やはり寒い国なのでたくさん栽培されているのでしょうね。
羊とパクチーも合うという発見

これはラムと野菜の炒め物です。一時ジンギスカンなどが東京で流行りましたが、まだまだ羊肉は日本では珍しいお肉。それでも近年はイオンなどの大手スーパーでは見かけるようになりました。私は元々羊肉好きで、時々通販などで買ったりしていましたが、これはイオンでオーストラリアラムの切り落としが売ってたので買ってみました。ラムチョップは高いですが、切り落としはその半額くらい。ラムチョップが骨も入れた価格だと思うと、実質のお肉の値段は三分の一くらいかもしれないですね。
羊肉といえば不思議なことがあって、肉アレルギーの友人がいて、鶏は何とか食べられるけれど牛豚は身体に痒みや発疹ができるそうなのですが、彼女がイギリスのエディンバラに留学中、羊肉に関してはまったくアレルギー反応がなかったとのこと。
当時は羊肉の不思議としてそのまま忘れてしまっていましたが、最近畜産の餌について考える機会があり、ぽやっと思いついたのが、もしかしたら食べている餌の種類が関係あるのかもしれないなと。食用肉として育てる場合の餌は羊肉に限らず牛豚も穀物(グレインフェッド)と牧草(グラスフェッド)の二種類があります。大体穀物の方が効率よく大きくすることができるので、アメリカなどは肉の種類にかかわらず穀物で育てています。けれど、小規模農場だと割とアメリカ以外では牧草飼育が盛んな様子です。食べ物が身体を作るので、穀物と牧草それぞれで育った肉は見えないところや数値化できないところで、決定的に何かが違う可能性もありますよね。
肉アレルギーの友人が食べていた羊肉はイギリス産のもののようでしたし、イギリスの羊肉は牧草での飼育が多いので、もしかするとそれがアレルギーと関係があるのかもなと考えたりしました。まあ、単なる仮説なので真偽は本格的に調べないとわかりませんけども。
さて、料理ですが羊肉以外の野菜は残り物で何か作ることにしました。家にあったのが玉ねぎ、人参、もやし、大根、パクチー、にんにくだったのでこれで何とか。
とりあえずにんにくをオリーブオイルでゆっくり火を通して香りをうつし、軽く塩こしょうしたラムを炒めます。8割くらい火が通ったらお肉を取り出して、パクチー以外の野菜を炒めます。こちらも火が通ったらお肉を再び投入して味付け。ポタージュやビーツサラダなど洋風が多いので、炒め物も洋風っぽいのが良いのかなと思い、バルサミコ酢で味つけることにしました。バルサミコを使う時は、よほど熟成期間が長くてそれ自体シロップのような甘さになった高級酢でないと、ちょっと刺激が強いのでいつも少し蜂蜜を入れて味を和らげます。
ほぼこれで完成ということになったら、パクチーの茎を投入して余熱で火を通しました。
あとはお皿に盛って、パクチーの葉だけをこんもりのせて出来上がり。
どんな味になるのか自分でも不明でしたが、結構おいしいです。
酢を使っているのでお肉がさっぱりいただけるし、元々香りのあるラム肉が結構パクチーと良いマッチングを見せてくれました。香り×香りで喧嘩するのではなく、うまくまとまる感じです。
意外に思うかもしれませんが、ポルトガル料理では大航海時代に取り入れたのか、あさりのワイン蒸しやブイヤベースのような料理にパクチーをいれる料理というのが結構あって、これがまたおいしいので思いついた組み合わせです。
羊肉もパクチーも普段買ったりしない、という方が結構いらっしゃるかとは思いますが、もし両方が家にあった時は、一度試しに同じ料理で使ってみてください。案外おいしい!と思っていただけると思います。