自宅ごはんを中心に、まあまあ幅広いトピックを扱うくりたです。
一度使うと離れられない優れモノ
先日待ちに待ったブツが届きました。
それは限定フィギュアでもなく、一年先まで予約がいっぱいの岐阜県関市の爪やすりでもなく、とても安くて小さな食器洗い用クロス。

竹布(たけふ)という、文字通り竹からできた繊維で作られています。他にも食器拭きやタオル、インナーなど色々な商品があるのですが、私が長年愛用しているのはこのキッチンクロス。
普段食器洗いは食洗機を使うので、手で洗うのはお鍋類や食洗機にかけられない材質のものくらいなのですが、このキッチンクロスを使い出してからは、他のスポンジ類が使えなくなってしまいました。
好みは分かれるところだと思うのですが、これの良いところは薄くてやわらかなところ。
大きさもやわらかさもガーゼのハンカチのようです。なのに軽い油汚れなら洗剤なしでもきれいになるんです。
薄くて小さいので手の収まりがよく、洗っている時に食器やお鍋の表面を触感で確かめられるし、洗い終えた後も乾くのが早くてカビの心配もなし。使うたびに、「何て使いやすい最高の食器洗いクロスなのか!」と感嘆せずにいられません。
ついにあなたは私の元に戻ってきた!新しい姿で。
広告も打っていなくて知る人ぞ知る商品なのですが、やはり使ってリピーターになる人が多いようで、売っているお店に行っても、いつも在庫切れで入荷日も不明。でも入荷すると一瞬で売り切れてしまうそうです。
買える時は何枚かまとめて購入しますが、今回は最後のクロスが傷んできたなーと思って何度か店頭に足を運ぶも、やはり毎回在庫切れ。入荷日不明だけれど、入荷したら取り置きしてくださるというので3枚お願いしました。
しかし、待てども暮らせども入荷のお知らせはなし。おそらく取り置きのお願いをしてから4ヶ月は経ったでしょうか、時は流れて使っているクロスはほぼ雑巾かというくらいボロボロになりました。

その間何度も他のスポンジかクロスに手を出そうかとホームセンターでじっくり商品棚を吟味しましたが、やはり竹布のキッチンクロスには代え難い・・・!でもこんなに連絡が来ないなんて、お店の人は私の予約なんて忘れてしまったのかも知れない・・・でも、待って。もう少し待ってみよう。もしかしたら入荷連絡がくるかも知れないから・・・と、まるで帰らぬ夫を待ち続ける『ひまわり』のソフィア・ローレンか『幸せの黄色いハンカチ』の倍賞美津子のような心持ちになっていたある日、ついに電話がきたのです。
「大変お待たせして申し訳ありません。ご注文の竹布キッチンクロスが入荷しました。いつでもお店にお立ち寄りください。」
嗚呼、ついにあなたは私の元にやってくる!新しいシャリ感のある姿で!
たかだか1枚300円ほどの布で、全く贅沢なものではありません。でもそれが入荷して、お店で実物を渡された時のうれしい気持ちを何と表現したら良いでしょう。
私は悲しい別れのソフィア・ローレンではなく、愛しい待ち人が戻ってきた倍賞美津子になれたのです。
あまりにも待ったせいか、その後すぐに使うのがもったいないような気がして2、3日家で寝かしてから、ついに開封しました。本当に満足です。
ちなみに古いクロスは今はシンク洗いとして第二の人生を歩んでもらっています。