自宅ごはんを中心に、まあまあ幅広いトピックを扱うくりたです。

「都をどり」「京をどり」「鴨川をどり」「北野をどり」「祇園をどり」。何のことかわかりますか?

京都といえば春の桜、秋の紅葉、神社仏閣など沢山ありますが、舞妓さん、芸妓さんがいる街というイメージを持っている方も沢山いらっしゃるんじゃないかなと思います。

今日は京都の舞妓さんたちの文化について、素人なりに少しだけ紹介したいと思います。少しだけと言いつつかなり長くなってしまったので2回に分けて、こちらは1回目です。

舞妓さんは京都のどこにいる?

実際京都を歩いていても、本物の舞妓さんや芸妓さんが街を歩いておられる姿を目にされた方は実はそれほど多くはないのではないでしょうか。

それもそのはず、彼女らは日中の街中をウロウロされていることはあまりなく、主に「お茶屋」とよばれる宴席の会場で、その場におられるお客さまにお食事の際のお酌をしたり、舞や三味線などのお座敷芸を披露したり、お客さまと一緒にお座敷遊びをしたりする方達なので、お茶屋さんでないとなかなか会うことができません。職業的にはとても俗っぽい言い方をすると、パーティーを華やかに盛り上げるパーティーコンパニオンです。ただし、バブル期にもてはやされたパーティーコンパニオンがただ若くて化粧の濃いお姉さんであれば良かったのに対して、彼女らはしっかりとした芸と教養がなければ宴席に上がることはできません。一人の舞妓さんを1時間呼ぶのに数万円という費用に見合うプロフェッショナルな方々です。宴席でお客さまのお相手をするためには立ち居振る舞い、言葉遣い、舞や三味線のお稽古などの厳しい修行を何年も耐えた末、やっとプロとしてお座敷デビューが許されるのです。

彼女らの世界は奥深く、私などはほぼ門外漢なのでこれくらいで彼女らについて語るのはやめておきます。もっと花街について知りたい方は、おおきに財団のページなども参考にしてください。

さて、ではそんな見かけることの稀な舞妓さん、芸妓さんをチラ見でなく、一般の人が気軽にじっくり見られる場所はないのか、というと、あります!

京都の舞妓さんは、それぞれ花街(かがい)と呼ばれる街ごとに所属しています。舞妓さん=祇園と思われている方が多いと思うのですが、実は京都の花街は祇園甲部、宮川町、上七軒、先斗町、祇園東の5つあります。それぞれの花街では毎年年に一度、舞妓さんや芸妓さんを一斉に披露する舞の会を催して、それが文頭に書いた「都をどり」「京をどり」「鴨川をどり」「北野をどり」「祇園をどり」なのです。

それぞれの花街の舞妓さんを一斉に観られる超お得な舞の会

祇園東だけは秋に「祇園をどり」を開催しますが、それ以外の花街は全て3月から5月の季節にそれぞれ二週間から一ヶ月ほどの期間を設けて行い、一般の方もチケットを購入すればその年、その花街にいる舞妓さんと芸妓さんを一斉に、しかも舞っている姿を観ることができます。

花街としてもこの舞の会は自分のところにどんな子がいるかお披露目することのできる、いわばショーケースのようなものなので、毎年かなり力を入れていて実にきらびやかです。

お茶席券付きのチケットであれば、舞を観る前に舞妓さん・芸妓さんがお抹茶のお点前をされているところを観ながら、京菓子とお抹茶をいただき、しかもお菓子をいただいた小さなお皿は持ち帰って自分へのお土産にすることができるという、素敵な体験ができます。

また、このお皿が少し小ぶりで家で冷奴やちょっとしたおかずをよそうのに、すごく良いんですよね。

私もかなり愛用していて、このお皿欲しさに舞の会に行きたいと思うほどです。いや、本当に。

花街ファンという訳ではないので、毎年欠かさず観に行くということはありませんが、何年か足が遠のくと、やっぱり「今年はどこかのに行きたいな。」と思ったりします。

今年はちょうど上七軒の「北野をどり」が観たいと思っていたところ、運よくチケットをいただくことができたので、うきうきと行って参りました!

そちらの様子はどうだったのか?

続きはこちらでお楽しみください〜。