自宅ごはんを中心に、まあまあ幅広いトピックを扱うくりたです。

オーブン料理の日はささやかなスキマ時間活用日

本日のメニュー

・サバ缶のスパイス和え
・ハムのマスタード添え
・焼き野菜、明太子ソース

今日も簡単な食事で準備に費やした時間は30分もかかっていません。

わざわざ費やしたと書いたのは、調理を始めてから終わるまでは30分を少し超えるくらいはかかっているから。というのも、途中でシャワーを浴びていたからです。

お風呂が大好きなのでほぼ家にいる時は毎日湯船につかりますが、夏場はやはり帰ってくると身体がベタベタしているので、まずはシャワーで汗を流したくなります。

しかしながら私はシャワーとかお風呂に入ってしまうと、「ああ、家に帰ってきたわ〜。」と無意識にものすごくリラックスしてしまい、そのあとの動作がひとつひとつゆっくりになってしまい、単純に言うと生産的なスイッチが切れただらしない人になります。

そうなると食事もいい加減に食べてもいいんじゃないかと私の中のさぼりんぼが誘惑的にささやくので、通常はさぼりんぼが活動し始める前に食事の準備を始めるようにしています。

家に帰るとまず石鹸で手を洗ってうがいをして、着替える前にその日食べるものの下ごしらえを済ませてからシャワーです。

早く汗を流したいのでこの辺りはかなりきびきび動きます。

今日のメニューではサバ缶はすでに数日前に開けたものがあるので、焼き野菜のための野菜をカットして、フリルレタスを洗って水切りするところまで進めておきます。焼き野菜はフライパンでなくオーブン焼きなので野菜をカットしたらオーブンの予熱を始めます。大体10分か15分くらいはかかるので、その間にシャワーを済ませるという本当に小さなスキマ時間活用法です。

とにかくスパイスを混ぜればできる和え物

さて、前菜っぽく見えるサバ缶のスパイス和えはその名の通り、日は使わずサバ缶に塩胡椒と各種スパイスとレモン果汁を合わせただけで出来上がりです。本当はガラムマサラを使ってより簡単にしたかったのですが、残念ながら切れていたためそれっぽいコリアンダーシード、シナモン、カイエンヌペッパー、生姜、ターメリック、クミン、オールスパイスなどを適当に入れています。トッピングはしなびかけたパクチーが冷蔵庫の片隅でいじけていたのでちょっと載せてみました。パクチーといえば昨年どうしたんだ一体??と思うくらいににわかパクチーブームが世間で巻き起こり、それまでカメムシの臭いなどと言って蔑んでいた人たちまでもが、タイ料理からポテトチップ、ドレッシングに至るまでパクチー、パクチーと騒いで実はかなりうんざりしていましたが、スパイス類とパクチーは相性が良いので、こういう少しエスニックを感じさせる和え物にも少し添えるとアクセントがついて楽しいです。

しかしこの和え物、それなりに美味しかったのですが、スパイスを結構生で使ったせいでやや粉っぽい食感になってしまいました。より美味しくいただくには一度スパイスをオイルで軽く炒めてから加えた方が粉っぽさも解消されて香りも引き立つので良いと思います。

明太子ソースは何にかけてもおいしい!

シャワーを浴びている間に予熱していたオーブンに、適当に家にあった野菜を大きめにカットして焼き上げます。今日は野菜以外にもおあげも入れてカリカリにしてみました。じゃがいも、みどりなす、赤万願寺とうがらしとおあげです。おあげはトッピングでなくて中に混ぜ込むことでクルトン的に使い、食べ進むとカリッとクリスピーな食材が出てきてアタリ感を楽しめるという趣向です。明太子ソースは多分それぞれのご家庭でそれぞれのレシピをお持ちではないでしょうか。私は決まったレシピはないのですが、今日は明太子にレモン果汁、マヨネーズ、オリーブオイル、コショウで作りました。マヨラーではないのであまりマヨネーズの味が主張しすぎないように気をつけました。マヨネーズはオイルと卵のブレンドでできているのですでに乳化が進んでおり、ドレッシングを作るときに少し足すとオイルと他の液体が割とすぐになめらに混じり合う乳化剤として優秀です。今回ソースは焼き野菜にたっぷりかけましたが、パスタソースにしても良いと思います。海苔なんかを添えるのもさらに磯の香りが加わって良いと思います。

こういう焼き野菜や茹で野菜料理はソースを変えるだけで全然違う印象の料理になるので便利です。ごま油系だと中華っぽいとか、だし醤油を味のベースにすると和風とか、アレンジ自在です。

しかしみどりなすは相変わらずとろりとした食感でなんともいえず美味しいです。持ったりして焼いても水くさくならないので、ソースもよく絡んで明太子ソースを満喫できます。

食事は色彩も重要なおいしさの要素

ハムはヒルファームのホースラディッシュマスタードというのを添えています。ハムはそのまま食べるよりちょっとこういうディップをつける方が好きです。割とフルーツソースなんかも美味しいです。

しかし今日のメニューはどれもシンプルな調理で簡単ですが、並べてみるとそれなりにおいしそうに見えますよね。

理由はやはり色だと思います。フリルレタスとパクチーの緑が映えているし、ちょこっとだけ見えている赤万願寺とうがらしの赤も効いています。

この万願寺とうがらしがもしもよりメジャーな青いものだったら、全体に緑っぽい感じになるので印象もかなり違っているでしょう。明太子とハムのピンク、サバ缶を和えているターメリックの黄色。色の三原色はシアン、マゼンタ、イエローですが、シアンは緑、マゼンタは赤になっているものの、色を構成する三大要素に近い色彩が全体に散りばめられることで、華やかな画面になっています。

食事はおいしいという表現が代表的ですが、その中には五感に関するさまざまな要素が含まれていて、五感全体を使っていると思うのです。

もちろん茶色いお煮しめっぽいものばかりで埋め尽くされた台湾の駅弁もかなりおいしいけれど、あそこに緑色の枝豆やミニトマトがあしらわれていたら、多分もっとおいしそうに感じると思うのです。

毎日毎日華麗なインスタ映えを考えて料理をするというのは結構ストレスはかかると思いますが、そこまでいかなくても、ほんのちょっと補色をいくつか添えることで気持ちも明るくなるし、食事に対して前向きになれる気がします。