自宅ごはんを中心に、まあまあ幅広いトピックを扱うくりたです。

お中元解体セールで明太子を格安入手

本日のメニュー

・明太子パスタ、レモンオリーブオイル風味、鱧添え
・焼き野菜、バルサミコ風味

昨日のソフトフォーカス写真から復活しました。良かったです。

今日は違う記事をアップしようと思っていたのですが、初めて作ってみた明太子パスタが予想を超えたおいしさだったので、ぜひ紹介しようと思います。

そんなに気合の入ったものではなく、簡単だけれど自分で作ったものを食べようということで、適当に作ってこんなに素敵なレシピができるとは!と自画自賛です。

きっかけはデパートのお中元解体セールです。

毎年お中元・お歳暮の解体セールに足を運んでいます。ネットで買えば同じくらいの値段というものもあるのですが、解体セールならではの破格な商品というのもあり、なかなか良いのです。私はあまりジュース飲まないので買わないのですが、ジュースやお菓子の詰め合わせなんかは、二度見するくらいの価格で出ていることもあります。季節商品やしいたけや海苔などもお勧めです。今ならそうめんも日頃スーパーで買っている価格でランクが上の商品が入手できたりして楽しいです。

しかし今年は初めて初日の開始時間に行ったのですが、入場制限が敷かれるなどの混雑ぶりですごかったです。店員さんにお尋ねしたところ、初日の午前中はいつもすごいとのこと。いつでもある商品というのもありますが、やはり限定物などがあるせいでしょうか。

今回はその限定と思われるものを買いました。明太子です。

明太子とかたらこなどの魚卵は大好きなんですが、やはり値が張る上に割と足が早いので、ごくたまにしか買いません。解体セールで九州のまあまあ知られたメーカー商品が通常価格の半額程度で出ていたので思わず買ってしまいました。

そうとなれば明太子をふんだんに食べても良いという免罪符です。ちょうどパスタが食べたいなと思っていたので明太子パスタにすることにしました。

適当な思いつきが、独創的かつおいしい明太パスタに!

さて作ろうと思い、お湯を沸かしつつ冷蔵庫を覗いたところ、卵がきれていました。

通常は明太子を卵黄で和えてソースの元にするのですが、それができません。かと言って今から買いに行くのも面倒です。明太子だけだとパスタとの絡みがいまひとつなので、何かとろみのあるソースにした方が良いけれど、何が良いか知らんと物色していて思いつきました。バターです。熱を加えるとさらさらになりますが、冷めればパスタにうまく明太子をくっつけてくれそうです。

茹で上がったパスタに薄皮から取り出した明太子とバターの塊を投入。仕上げにはいつも少しレモン汁を加えますが、ふと思いついたのがレモンオリーブオイル。レモンオリーブオイルとはオリーブを圧搾してオイルを抽出する際に生のレモンも一緒に絞って充填されたオイルです。他にオレンジオリーブオイルなどもありますが、どちらもオリーブオイルにレモンやオレンジを絞ったものとは違う、一緒に絞って寝かせられたことでオイルと果汁がよく馴染んで独特の風味が生まれるのです。

レモンオリーブオイルはサラダに使ったり、お刺身を使った白身の魚のカルパッチョなんかにも相性抜群で、使うと一気におしゃれな味になります。

レモン果汁を明太子パスタに使うのは明太子の味をより引き締まった感じにするためですが、もしかしたらレモンオリーブオイルも合うかもしれないと思い、急遽オリーブオイルを使うところをこちらに置き換えて和えました。

仕上げに青じそ、残り物のはものおとしとたまたまあった生食用の赤オクラをトッピングしました。

赤オクラはこの数年で見かけるようになった野菜ですが、昔から一部地方にあったのか、それとも最近のカラフル野菜の一環として品種改良されたのかは知りません。赤というよりも紫色の独特の色合いですが、これが火を通すと味に問題はないものの、変色して茶色い変な色になってしまってまったく値打ちがなくなるので、使われる際はぜひとも生でお試しください。

肝心のパスタのお味ですが、これが実に気が利いておいしい味です!レモンオリーブオイルは結構たっぷり使っていますが、それが明太子の魚卵のえぐみとレモンの苦味が合わさってなんとも言えないピリッとした引き締まった味わいになり、明太子の唐辛子感も相まってはっとします。バターもそこまでたっぷりは使わなかったのでコクは感じるけれど、バターの味が強調されることもなく、言われたらほんのりバターを感じるかもしれないという程度。いや、これは本当においしいです。ちょっと個性的ではありますが、はっきりとした印象を残すパンチのある味です。こんなレモンオリーブオイルの使い方があったとは!とうれしい驚きです。

レモンオリーブオイルは一度買ってしまうと、普通のオリーブオイルよりも使用頻度が低くて意識して使うようにしないと古くなってしまうので、こういう形でも使えるとなると良いと思います。

シャワーの合間に焼き野菜

サイドメニューは焼き野菜。パスタのお湯を沸かすのと同時にゆっくり火を通して焼き色をつけた後蒸す予定だったので、弱火で焼きつつその間にささっとシャワーで汗を流してきたら、ちょうど良い具合に焼き色がついて美味しそう。

少し残っていたみどりナスと玉ねぎ、安売りで大量に買っていたトマトを合わせています。トマトはすぐに火が通ってぐずぐずになってしまうので、ナスと玉ねぎが焼けてから、蒸す段階で入れるので充分です。

ゆっくりと火を通しているのでみどりなすは特有のねっとりクリーミー感を、玉ねぎは甘みを、トマトはうまみがそれぞれよく感じられるようになっています。ここに粗挽きのコショウとお塩を加えて、仕上げにバルサミコ酢をドバッとかけてできあがり。バルサミコは甘みが少ないものであれば、ほんの少しはちみつを加えるとよりおいしいです。

最初にナスと玉ねぎを焼く際にニンニクを入れておくのもお薦めです。

二品ともかなり簡単に作ったのですが、予想をかなり超えたおいしさに仕上がってとても満足です。

明太子パスタは本当に独創的で良い味になったと思うので、近いうちにまたリピートしてみようと思います。