自宅ごはんを中心に、まあまあ幅広いトピックを扱うくりたです。

うすいえんどうとハモしんじょうは季節のうつりかわりの味

本日のメニュー

・うすいえんどうとハモしんじょうのあんかけ
・ゆで卵の山椒オイルと醤油風味
・パプリカのマリネ

休みの日にだらだら過ごしているうちに、晩ごはんの時間を大幅に過ぎてしまったので、簡単に食べることにしました。数日前もそうでしたが、料理研究家でもないので毎日毎日気合の入った料理を作り続けることはできません(きっぱり)。

うすいえんどうはいわゆる豆ごはんなどにするさやは食べないタイプのえんどう豆です。4月から夏にかけては豆の季節。スナップエンドウ、そら豆がまず先鋒として登場し、きぬさや、うすいえんどうが続き、今からの季節は徐々にインゲン豆、モロッコインゲンなど肉厚のさやの豆へと次々主役を変えながら、八百屋さんの店先を緑で彩ります。

うすいえんどうはもう終わりの時期なので、数日前に卵とじでもしようかなと買っていたものを、こちらも二日前に買っていたハモ入りしんじょうと合わせてあんかけにすることにしました。

しんじょうはかまぼこに似ているけれども、それよりももう少し食感の柔らかい練り物で、よく懐石料理の汁椀のタネとして使われます。京都では夏のしんじょうにはよくハモが入ります。ハモは京都の夏の風物詩ですからね。京都で取れないけれど、ハモを使った料理が京都で多く発達したのでハモ=京都となっているのは面白いです。沖縄における昆布料理みたいですね。

さて、あんかけです。出汁は数日毎に引いて冷蔵庫にストックしていますので、すぐにできます。

調味していない出汁の中にうすいえんどうを入れて火を通し、そこにお塩、お酒、みりん、お醤油で味を整えて適当な大きさに切ったしんじょうを投入し、水溶き片栗粉でとろみをつけて出来上がり。仕上げに少しわさびをのせるとグッと味がしまって大人の味になります。

緑のお豆に白いしんじょうが冴えて見た目に涼しそうです。白いのはお豆腐に見えるかもしれませんが、これがしんじょうです。柔らかさは絹ごしお豆腐と同じくらいかやや固いくらいですが、お豆腐よりもやはり魚を使っているので旨味が出るし食べ応えがあります。

今日はささっと食べることが目的なのでできたそのままをいただきましたが、冷やしても美味しいし、さらに涼感が広がります。

付け合わせは作り置きのゆで卵とパプリカのマリネで

とてもメインには見えませんが、今日のごはんはこれが主役です。

あとは作り置きのゆで卵にこの間山椒の葉を採集した時に仕込んでいた山椒オイルと山椒醤油を少し垂らしていただき、こちらも作り置きのパプリカのマリネを合わせました。

ゆで卵は茹でて冷蔵庫に入れておくと二週間くらい大丈夫なので、作っておくと案外便利なアイテムです。

写真の右側にうっすらと緑色のオイルが見えるのがわかるでしょうか。これが山椒オイルです。

今年初めて作ってみましたが、葉の量が足りなかったのか香りがほんのりし過ぎているのでやや失敗です。もっと葉をたくさん入れるか、実の方もあとで投入すべきなのかもしれません。

ただ、葉のオイルは色が緑色で綺麗なので、もっと香りをつけることができれば、カルパッチョなどにオリーブオイルの代わりにかけると素敵な気がします。

パプリカのマリネは彩りがきれいで華やかなので、何かもう一品欲しいという時にさっと出せると便利なので、よく大量に仕込んでWECKの保存瓶で保存食にします。

あんかけと山椒風味のゆで卵に明らかにイタリアンのパプリカのマリネが合うのかと言われると、厳密にはどうかなーというところもありますが、私はそれほどイタリアンハーブの香りをきつくつけていないので、案外普通の甘酢漬け的な感覚でいけました。

あまり洋風、和風と厳密にこだわらずに楽しめば良いのではないかと、割と自分に甘く解釈しています。

冒頭でも書きましたが、あまりキツキツ考えているとしんどいですからね。自分のための食事は自分が楽しいようにすれば良いのではないかと思っています。