最近バインミーが注目されてるらしい

・バインミー ・ゆずスカッシュ
最近バインミーが人気だと聞きましたが、皆さんはご存知でしょうか?
うっすらとした記憶では10年くらい前にもバインミーを出すお店はちらほらあったと思うのですが、この1年ほどで京都にもバインミーを売りにするお店が何店も出てきたらしいです。(私自身はよく知らないけど、京都のタウン誌に特集組まれてました。)
バインミー(bánh mì)は、元々はベトナム語でパンという意味で、今でもベトナムではbánh mìといえばパン全般、あるいはソフトフランスパンのようなものを差しますが、日本ではベトナム風サンドウィッチで定着しつつありますね。
写真は私のお昼ご飯のバインミーです。
が、サンドウィッチとベトナム風サンドウィッチって何が違うのかよくわからない人も多いと思います。
フランスパンとヌクマムが最低条件。あとは自由
厳密な定義は特になくて、あるとすればこの2つがどのバインミーにも共通している点かなと思います。
・フランスパンを使う
・味付けにヌクマム(ニョクマムともいう、ベトナムの基本調味料である魚醤)を使う
レバーペーストを挟むとよく書かれていますが、マストではないです。現地でもレバーペーストを使わないバインミー が沢山あります。
今でこそベトナムにはベーカリーが街中に沢山あって、デニッシュやらお惣菜パンやらバリエーションがありますが、2000年代初めまではパンといえば都市郊外の工場で作られるラグビーボールを二回りくらい小さくしたような中身がカスカスのソフトフランスパン一択しかなかったので、サンドウィッチといえばそのパンを使っていたというか使うしかありませんでした。なぜフランスパンはあったのかということ、これは単純にフランスの植民地だったので、入植したフランス人たちが自分たちが食べるためのパンをベトナムでも作っていたからです。
また、1975年にベトナム戦争が終結しても長らく国内経済はハイパーインフレなどの混乱が続き、諸外国文化などに民衆が触れる余裕もなかったので、具材は自国の食べ慣れた食材を適当に挟むことになった結果、自ずとバターやマヨネーズではなくヌクマム味になったということではないかと、個人的に推察しています。
そのようなわけで、バインミーは特にベトナム人が誇る伝統食文化というよりは単純にポピュラーな軽食だと現地では捉えられています。BLTのように具材が決まっているからというのでもないので、我々も適当に好きな具材を挟めばよろしいかと思います。
ネットでは「意外と簡単!バインミーのレシピ」とか色々ありますけど、簡単も何も特別なレシピそのものが存在してないのになーというのが私としては思うところであります。
それでもあくまでもベトナム風サンドウィッチに拘りたいという場合は、レタスやハム、トマトなんかをフランスパンに挟んで、味付けとして最後にヌクマムを適当にかければバインミーの出来上がりです。
今回私の作ったものには、以下の具材が挟まれています。
・プリーツレタス
・フルーツトマト
・ロースハム
・ニンジンと新アーリーレッド(赤玉ねぎ)のヌクマム和え
仕上げにヌクマムを振りかけるのでなく、千切りのニンジンとアーリーレッドのスライスにヌクマムを振りかけると5分くらいでしんなりとするので、それを使っています。大根やズッキーニなんかを使ってもおいしいです。何ならかぼちゃでも良いでしょう。生食できる野菜ならタブーなく試してみると意外な自分のお気に入りが見つかるかもしれません。
ゆずスカッシュは冬に仕込んでおいた韓国の柚子茶を炭酸割りで
バインミーと一緒に飲んでいるのはゆずスカッシュです。
冬に柚子を丸ごと使って氷砂糖や蜂蜜などでシロップを作り、韓国茶の冬の定番柚子茶の素を大量に作っていた残りがあったので、それを炭酸水で割っています。おいしいですよ。
柚子茶の元は業務スーパーやカルディコーヒーファームなどでも売っていますが、やっぱり自分で作ったシロップの方が何というか柚子そのものの味がしっかり残っているように感じます。

最近これをはじめとして、いろんなフルーツでシロップを作っていて楽しいです。
見た目がおしゃれっぽいし、水で割っても炭酸で割っても、それに色んなお酒をプラスしてカクテルっぽくしても楽しめるし、ヨーグルトソースとしても使えて便利です。
作り方は全然難しくないので、またそのうちブログでも紹介しようと思います。