自宅ごはんを中心に、まあまあ幅広いトピックを扱うくりたです。
北海道と佐賀がアスパラの1、2フィニッシュ

毎年とても楽しみにしている4月末から5月半ばまでの、北海道のアスパラガス。
親戚が北海道にいるので毎年送ってもらって楽しんでいます。
関西では北海道産よりも九州産の方が多く出回っていて、少し北海道よりも出回る時期が早いです。
しかし同じ食材なのに北海道と九州とはかなり違うのは興味深い。
調べてみたところ九州と北海道では栽培方法に違いがあるようです。
・北海道は朝晩の寒暖差が大きいため、糖度の高いものを作るのに適している、
・九州は温暖な気候が成長しやすい環境となっている。
同じ作物を育てるとしてもどの特性に着目して、メリットを生かしてデメリットを克服するかという視点の違いで、両者の全く違う環境でも良いアスパラを育てることができるということなんですね。
北海道のアスパラ栽培は大正に始まり、佐賀の栽培は昭和中頃とのことですが、生産量は一位 北海道、二位 佐賀県なのだそうです。
一秒でも早く食べた方が美味しい!

私が食べるのは主に北海道産なので、北海道のアスパラの話をします。
北海道のアスパラの特徴は何と言っても特別な甘さ!ジューシーさ!です。
世にアスパラ料理は多けれど、何と言っても美味しさを存分に楽しむならなるべくシンプルな調理法かつアスパラ単体で食べること!だと思っています。
もちろん溶き卵と溶け合ったアスパラのスープも美味しいし、お肉と炒めたのも美味しいとは思うのですが、それだけで食べる時の繊細な甘さとみずみずしさは何にも代えがたい。逆に言うとよほど素晴らしいアスパラでなければそれだけで食べるには物足りなくなってしまう。
冷凍だと独特の力強いけれど固くないシャキシャキ感がなくなって、なんとなく「もくもく」とした食感になってしまうし、新鮮さがなくなると甘さもみずみずしさもなくなる・・・
そう、アスパラは鮮度が命。大げさに聞こえるかもしれませんが、1秒ごとに美味しさは失われていくのです。
なので、買ってきたりもらったりしたら他の野菜を差し置いて、真っ先に大量に食べることをオススメします。
「せっかくだから長くじっくり楽しもう」などど悠長に考えている場合ではありません。そんなことをしていたら、それこそせっかくのアスパラをわざわざ美味しくなくしているようなものなのです。
太さとジューシーさは比例する
選ぶときはできるだけ太いものを。
畑で収穫した直後のアスパラは、なんと切った茎から水が滴るほど水分たっぷりらしいのです。
みずみずしさは、太ければ太いほど噛み締めた時にでてくる水分が多くなり、エキスをぎゅぎゅっと舌に乗せられます。 太いから大味、ということもありません。良いアスパラは根元の方でも皮が固くてたくさん剥かないといけないという訳でもないのです。
「同じ重さだと細い方が安いから、細い方で良いや」と思わずに、少しくらい高くても内地に住んでいる人は年に一度か二度くらいしか食べられない貴重な機会なのですから、ぜひとも太いものを買ってほしいと思います。
アスパラファンとして、できるだけ美味しいものを食べてもらいたい、そしてアスパラをもっと好きになってもらいたい!
本当に美味しいものを食べることで、アスパラの真髄を実感してもらえるはずです!