Yulalaさんからいただいた貴重なパクチー

超久しぶりの更新です。ほとんど待ってる人はいませんが・・・

昨日友人からのお知らせで、ラオス料理店のYulalaさんが自家農園のパクチーがコロナの影響でお店休業のため余っているので、希望者に分けてくださっていると聞き、厚かましくも頂戴しました。
とても立派でいいパクチーです。元気そうです!
家は近所なんですがあまり外食しないこともあり、Yulalaさんに伺ったことがないのにいただいてしまって大変恐縮です。
が、ラオス料理との事なので営業再開後は必ずすぐにお伺いしようと決意しました。
ラオス料理はまだまだ日本では知られていないですけど、タイ料理とベトナム料理のいいとこ取りで、とっても美味しいんですよね。そんなに辛い料理も少ないので日本人の味覚とはかなり相性良いと思います。

久々のアローシュデマリスコ

たくさんあるのでいろいろな料理で楽しもうと思いますが、まずは第一弾。冷蔵庫にトマト缶を開けた残りがあったのでアローシュデマリスコを作ることにしました。

・アローシュデマリスコ
・切り干し大根と清見オレンジのサラダ

アローシュデマリスコはポルトガル料理の割と定番の一品です。アローシュはお米、マリスコは海鮮の意味でつまり海鮮おじや。イメージとしてはフランスのブイヤベースに似ていて、それにお米と忘れてはならないコリアンダー(パクチー)をたっぷり加えた料理です。
作り方はブイヤベースを参考にしてもらって、ポイントとしてはまずトマトを除いた野菜と海鮮でスープを作って、エビやタコの具材は5分くらい煮込んだら取り出して仕上げの時に再投入すること、お米はさっと炒めてからスープに投入して、トマトはお米がある程度仕上がってから入れること、くらいでしょうか。

ポルトガルに行った時に、結構いろんな料理にパクチーが入っていてびっくりしました。それまではパクチーといえば中国から東南アジアにかけてと、メキシコのワカモレくらいにしか使われていない と思っていたのですが、ポルトガルで触れたパクチー入りの料理はどれもおいしくて衝撃的でした。パクチーの世界が広がっただけでなくて、それまで私の中で無意識にアジアとヨーロッパで分かれていた食の境界が、もっと自由でいいんだと思えた瞬間でした。
他のヨーロッパでは伝統料理でパクチーを使ったものがある国はないらしく、なぜポルトガルだけさまざまなバリエーションがあるのかははっきりわかっていないらしいですが、やはり大航海時代のさまざまなスパイスの発見とともに入ってきたのではないかという説が有力だとのことです。

切り干し大根はサラダとも相性良し

付け合わせの切り干し大根と清見オレンジのサラダは、以前にも他の柑橘と合わせたものを紹介しましたが、結構美味しいんです。和風の酢の物にしてもいいし、オリーブオイルを使って洋風にしても合います。
大根そのものはヨーロッパにないですが、この生の大根とも違う独特のパリパリ感って他の食材にはないのでアクセントになるのです。酢を使うことで切り干し独特の乾物感も感じず楽しめて、何より火を使わず水で戻しただけの状態で使えるので手軽です。

先日懐石料理の老舗「近又」さんのミニ料理教室に初めて寄せていただいたのですが、そこでも春のメニューとして蓬豆腐とほたるいかに清美オレンジを使った甘酢和えを出しておられました。
懐石料理でもオレンジを使ったり色々新しい食材との組み合わせを工夫されてるのだなと思いました。
「伝統とは革新である」と別の老舗のご亭主が言っておられましたが、まさにそういうことだなと。
まあ、私の方は守るべき伝統も基礎もないので、好きなように楽しんでいるだけですが、時々錚々たる料理人の方のチャレンジと自分のチャレンジが重なることがあると、妙にうれしくなってしまいます。